Markdown Word 変換ツール
Markdown をブラウザ上で Word(.docx)に変換。見出しは Word の見出しスタイル、箇条書きは Word の段落番号になり、表・脚注・チェックリストも残ります。「**注意:**」のような和文の太字も認識。
- ブラウザ内で処理
- 既定では通信しません。「ネット上の画像を埋め込む」をオンにすると書き出し時に画像をダウンロードします
- 無料 · 登録不要
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例・詳しい説明・よくある質問 実際の出力つきの例、ほかのツールとの違い、よくある質問。
日本語の文書で起きやすい 2 つの問題
太字が効かない。 **太字。**の後 のように、閉じ側の ** の直前が「。」「」」「:」などの約物で、直後が文字だと、CommonMark 0.31.2 の規則では強調が閉じず、アスタリスクが残ります。生成 AI の回答や議事録メモでよく見る書き方です。このツールは markdown-cjk-friendly 拡張を使っているので、**注意:**、**「引用」** も太字になります。取り消し線 ~~…~~ も同じです。
改行で余計な空白が入る。 段落の途中の改行は Markdown ではソフト改行で、HTML では空白として表示されます。和文の途中で折り返して書いた原稿だと「日本語の文 です。」のように隙間ができます。このツールは漢字・かな・全角記号にはさまれた改行を詰め、英単語の間の改行は空白にします。pandoc にも同じ目的の拡張 east_asian_line_breaks がありますが、gfm と commonmark 形式では既定で無効です。
実測:週報サンプルの中身
エディターに入っているサンプルは週報です。2026-09-30 に書き出し、word/document.xml を確認しました。
- 「今週やったこと」「来週の予定」は
<w:pStyle w:val="Heading2"/>。ナビゲーション ウィンドウから移動できます。 - 番号付きの 2 項目は同じ
numIdの<w:numPr>を持ち、番号は Word が振ります。途中に項目を足すと後ろの番号が繰り下がります。 - 「3 回失敗したらデッドレターキューへ」は箇条書きの 2 段目です。
- チェックリストの 2 項目は
w14:checkboxのコンテンツ コントロールで、Word 上でクリックしてオン・オフできます。 - 表の見出し行には
<w:tblHeader/>が付き、ページをまたぐと各ページの先頭に繰り返されます。区切り行が------:の「移行前」「移行後」列は右揃えです。 [^1]はword/footnotes.xmlに入り、ページ下部の脚注になります。
フォントと言語の設定
- 既定スタイルの東アジア文字フォントに、選んだフォントを書き込みます。游明朝なら
w:eastAsia="Yu Mincho"、あわせてw:lang w:eastAsia="ja-JP"で文字の言語を日本語にします。英数字は Calibri です。 - 日本語を含む段落の文字には
w:hint="eastAsia"を付けます。ECMA-376 の定義では、これで「“”」や「…」のように和欧どちらにも使う文字が和文フォントで表示されます。 - コードは英数字が Consolas、コメント中の日本語は選んだ和文フォントになります。
- 開いたパソコンに指定フォントがない場合は、そのパソコンにあるフォントで代わりに表示されます。
他のツールとの比較
2026-09-30 に同じテスト用ファイルを、Google で「markdown word 変換」の 1 位だった markdowntoword.io と、同じ検索結果に出た mdtoword.org から書き出し、document.xml を比べました。
| 項目 | このツール | markdowntoword.io | mdtoword.org |
|---|---|---|---|
**注意:**ここ | 太字 | ** が残る | ** が残る |
| 番号付きリスト | Word の段落番号 | 「1.」という文字 | Word の段落番号 |
| チェックリスト | チェックボックス、状態を保持 | ふつうの箇条書き、状態が消える | ふつうの箇条書き、状態が消える |
| 表の列揃え | 保持 | すべて左揃え | 指定なし |
| 脚注 | Word の脚注 | ふつうの段落 | 「^1」だけ残り本文が消える |
| 見出しのアウトライン レベル | あり | なし | なし |
| 東アジア文字のフォントと言語 | 両方指定 | どちらもなし | フォントのみ(Microsoft YaHei) |
Qiita や Zenn でよく紹介される pandoc は、社内テンプレート(--reference-doc)や数式、一括変換が必要なときに向いています。インストールが必要で、アップロードはしません。
制限
- 目次は自動では入りません。Word の「参考資料 > 目次」で作成します(Microsoft の説明)。既定では見出し 1〜3 が対象です。
- LaTeX 数式、Mermaid、コードの色分け、ヘッダー・フッター、ページ番号には対応していません。
- HTML タグは描画しません。タグを取り除いて文字だけ残し、
<br>は改行、<script>・<style>・コメントは出力しません。 - ファイル先頭の
---で囲んだ YAML は書き出しません。 - 「.md を開く」は UTF-8 のテキストだけを読み込みます。Shift_JIS や UTF-16 で保存したファイル、テキストではないファイルは開かず、問題が始まるバイト位置をステータス行に表示します。エディターの内容はそのままです。たとえば Shift_JIS で保存した
# 日本語は 2 バイト目(0 から数えて)で止まります。先に UTF-8 で保存し直してください。 data:形式の画像は常に埋め込みます。http(s) の画像は既定ではリンクになり、「ネット上の画像を埋め込む」をオンにした場合も、クロスオリジンの読み込みを許可している URL しか埋め込めません。./img/a.pngのような相対パスは「[代替テキスト]」という文字になります。画像は本文の幅(A4 で約 16 cm)まで縮小し、SVG・WebP は PNG に描き直します(1 辺最大 4,096 px)。- 用紙は A4 か Letter の縦向き、余白は上下左右 2.54 cm です。
- ファイル名からは
\ / : * ? " < > |を取り除き、80 文字までにします。 - 12,000 行(167,559 文字)のテスト用ファイルは、Apple M1 Max で解析から書き出しまで約 1 秒でした。
書き出す前に表示を確かめるなら Markdown プレビュー、Web ページの内容を Markdown にするなら HTML → Markdown 変換 を使ってください。
FAQ
Markdown はサーバーにアップロードされますか?
されません。解析も .docx の作成もブラウザ内で行い、既定では書き出し時に通信は一切発生しません。「ネット上の画像を埋め込む」をオンにしたときだけ、Markdown 内の http(s) の画像をその URL からダウンロードしてファイルに埋め込みます。このとき画像の配信元にはあなたの IP アドレスが伝わります。
「**注意:**ここ」が他のツールだと太字にならないのはなぜですか?
CommonMark の規則では、閉じ側の ** の直前が約物「:」で直後が文字の場合、強調の終わりとみなされず、アスタリスクがそのまま残ります。このツールは和文・中文・韓国語向けの強調拡張を入れているため、この書き方でも太字になります。
目次は作れますか?
ファイルに目次は入りませんが、Markdown の見出しはすべて Word の「見出し 1」〜「見出し 6」(アウトライン レベル付き)になります。Word の「参考資料 > 目次」で作成でき、ナビゲーション ウィンドウにも見出しが並びます。
画像がリンクになってしまいました。
2 つの場合があります。1 つは「ネット上の画像を埋め込む」がオフ(既定)で、http(s) の画像をダウンロードしない場合です。もう 1 つはオンでもダウンロードできなかった場合で、配信元がクロスオリジンの読み込みを許可していない(Access-Control-Allow-Origin ヘッダーがない)、相対パスやローカルのパスで書かれている、15 秒以内に取得できなかった、のいずれかです。リンクには代替テキストと元の URL が残るので、Word で画像を挿入し直してください。
会社の Word テンプレートを使えますか?
このツールではテンプレートを読み込めません。本文 11 pt、太字の見出し、コード用の「Source Code」、引用用の「Quote」という固定スタイルで出力します。Word の「ホーム > スタイル」で一度変更すれば文書全体に反映されます。社内テンプレートに合わせる場合は pandoc の --reference-doc を使ってください。